陶器について

器のチカラ

器には料理を美味しくする力があります。

同じ料理でも100円ショップで売られている器で盛り付けるのと、作家さんが真心込めて作った器で盛り付けるのとでは味が全然、変わってきます。料理の腕を上げる一番簡単な方法は、良い器、良い調味料だと考えています。良い器とは高価な美術品である必要はありません。その中には、民藝⁨⁩(民衆的工芸)という素晴らしい文化もあります。

当店で扱う器達は、主張し過ぎず、寄り添い、引き立てる最高の相棒になってくれると思います。器には緑(植物)と同じ効果があります。そこにあるだけで、眺めているだけで心を豊かにしてくれます。魔法のような力はありませんが、器のある生活は、日々の疲れを少しだけ癒してくれます。器を洗っている時でさえ、ほんの少し幸せな気持ちになります。

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小鹿田焼きおんたやき

大分県日田市の山里にある「小鹿田焼の里」そこには約9軒の窯元があり、300年の伝統を 守り続け「一子相伝」の技術を今に残している。日田の土を水車で細かくし、蹴ろくろで形を整え、薪で焼きあげるという、電気を使わない昔の姿が今に残る。その生活そのものと器を含めて世界一美しい民窯と言われています。

決して派手ではない色彩とシンプルなデザインが多く、あくまでも脇役に徹し、料理を引き立てます。そこに乗っけるだけで、ただ盛るだけでも贅沢な一品へと変化させてくれます。和食はもちろん、カフェやビストロにも、料 理が苦手な方にもおすすめです。

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春萌窯しゅんぼうがま

忍者の里、伊賀の山里にある伊賀焼の窯元「春萌窯」は、うらやましいくらい仲の良い夫婦 が二人三脚で営んでいます。主人の拘りである、土の味、優しく綺麗でいて強さもある独特な、唯一無二のブルーが特徴的です。

型にはまらない斬新なデザインでありながら、伝統的な伊賀焼らしい土感が、文化をさらに押し進めています。

海外でも人気があり、特にヨーロ ッパで需要が多いらしく、世界にも誇れる伊賀の伝統工芸品です。

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一翠窯いっすいがま

沖縄県の読谷村にひっそりとある小さな陶芸工房「一翠窯」は陶芸作家「高畑伸也」さんによる沖縄民藝「やちむん」の窯です。

インドやネパール、東南アジア諸国を旅した高畑氏の作品にはやちむんという枠から一歩飛び出し、モダンかつ華やかな色彩と、デザインが料理をする者の想像力をかきたてます。

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津軽金山焼つがるかなやまやき

青森県五所川原市の山中にある「津軽金山焼」は雄大な自然に囲まれ、冬には雪に覆われる雪国です。

釉薬を一切使わず1350度の高温でじっくりと焼きあげて固める「焼き締め」 の手法で、深みのある独特の風合いをそなえた焼き物です。

新しいのに、懐かしい。金属のような独特の陶器は、地味な色彩ながら生活に彩をあたえてくれます。

床ノ木窯すすのきがま

陶芸作家「川西泰二郎」さんが構える「床ノ木窯」は伊勢神宮の御膝元にあります。伊勢神宮の 商店街であるおかげ横丁でたまごやき屋も経営するとてもユニークな方です。「私の悪い癖で」とお店をオープンしたりと、作風もとても自由なものばかりです。

当店の商品の中でも色の出方や、模様の出方に一番違いのある作家さんです。どれも一点もので同じものは存在しなという陶芸品を体現されています。多彩ながら落ち着きがあり、特に藍色の使い方が見事です。強弱、コントラストが美しく、正に生き物のような作品です。

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陶工房もちの木とうこうぼうもちのき

陶芸作家「亀井紀子」さんが構える「陶工房もちの木」は、愛媛県松山市の中心部の住宅街の一角にあります。大阪府出身の亀井氏は有田焼で修行したのち、祖父母の実家である松山で開業。住宅を改装した陶工房は、外見は綺麗な一軒家だが中は、土にろくろに焼き窯にととてもユニークな造りになっている。綺麗なギャラリーも併設されておりギャップに驚かせられます。

女性らしい繊細な色使いやデザインは、見ているだけで魅了されてしまう。中でも紅彩シリーズの赤は、苺よりも柘榴に近い、透明感のある洗練された美しい赤です。